マンションに住んでいると、つい見落としがちなのが天井裏を通る「換気ダクト」の存在です。
「うちはマンションだから管理会社がやってくれるのでは?」「そもそも掃除なんて必要なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論から申し上げますと、マンションでも「5年に1度」はプロによる換気ダクト清掃が必要です。
日々の料理で発生する油煙や、浴室の湿気、トイレのホコリは、目に見えないダクト内部に確実に蓄積していきます。放置すれば換気能力が落ちるだけでなく、カビの飛散や最悪の場合は火災のリスク、さらには設備の寿命を縮める原因にもなりかねません。
本記事では、マンションにおけるダクト掃除の必要性から、失敗しない費用の目安、業者選びのコツまでを徹底解説します。
まずは、あなたのご自宅がいま掃除をすべき状態かどうか、こちらの「セルフチェックリスト」で確認してみましょう。
【セルフチェック】こんなサインは「ダクト掃除」のタイミングです
以下の項目に心当たりはありませんか?
- 吸い込みが弱い: 換気扇にティッシュを近づけても、吸い付く力が以前より弱くなった。
- 異音がする: 換気扇を回すと「ゴー」「キュルキュル」といった変な音が混じる。
- 壁の汚れ: 外壁にある排気口の周りや、室内の吸気口周辺が黒ずんでいる。
- 戻り臭: 料理をしていないのにキッチンから油臭いニオイが漂ってくる。
- 浴室のカビ: 換気扇を回しているのに、浴室の乾きが悪くカビが生えやすくなった。
- ホコリの落下: 換気扇のカバーから、黒いススのようなホコリが落ちてくる。
1つでも当てはまる場合は、ダクト内部に相当量の汚れが蓄積しているサインです。
このまま読み進めて具体的な対策を確認してみてくださいね。
マンションダクト掃除必要かを徹底解説

マンションの換気ダクトの清掃は必要?
換気ダクトは、キッチン・浴室・トイレなどの換気扇から外へ空気を排出するための通路となっています。この管の中には、日々の生活の中で発生する油煙、ホコリ、湿気などが蓄積していきます。とくにマンションの場合はダクトの長さがある程度確保されているため、その分汚れも蓄積しやすい構造になっています。
そのまま放置していると、換気効率が低下し、カビの発生や悪臭の原因になります。また、汚れた空気がきちんと排出されず、室内に戻ってくる可能性もゼロではありません。住環境としての快適さや健康を守るためにも、定期的な清掃が推奨されるのです。
例えば、長年ダクト清掃をしていなかった家庭では、トイレや浴室の換気扇が目詰まりを起こしていたというケースも見られます。空気の流れが滞ると、湿気がこもり、カビや結露が発生しやすくなってしまいます。
このように、換気ダクトの清掃は単なる衛生面の話にとどまりません。設備の寿命にも影響を及ぼす可能性があり、将来的な修理費用の抑制にもつながるのです。
ダクトを掃除しないとどうなる?
掃除されていないダクトには、いくつかの深刻な問題が起こるリスクがあります。
まず第一に、換気機能の低下が挙げられます。ダクト内部にホコリや油汚れがたまることで空気の通り道が狭くなり、換気扇の吸引力が落ちてしまいます。すると、トイレや浴室などの湿気が排出されず、カビや結露の原因になります。
さらに、汚れが長年蓄積したダクトでは、カビの胞子やホコリが室内に逆流することもあります。これは健康面にとっても悪影響を及ぼし、特に呼吸器系に弱い方や高齢者、小さなお子様がいる家庭では注意が必要です。
また、ホコリや油が熱と組み合わさることで、まれに火災の原因となる可能性もあります。実際には発火まで至るケースは多くありませんが、キッチンのダクトでは油汚れが引火リスクになることもあり、安心とは言い切れません。
このような理由から、ダクトの清掃は「見えないから大丈夫」と思わずに、定期的に専門業者へ依頼することが重要です。普段手の届かない場所だからこそ、メンテナンスを怠らないことが安心・安全な暮らしにつながります。
マンションの換気ダクト清掃の頻度は?
| 世帯タイプ | 清掃頻度 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 揚げ物・炒め物が多い家庭 | 3〜4年 | 油煙がダクト内に付着しやすく、ホコリを吸着して固まりやすいため。 |
| 標準的な家庭(3〜4人) | 5年 | キッチン・浴室・トイレの平均的な使用頻度における推奨サイクル。 |
| 単身・外食中心の世帯 | 6〜7年 | 自炊が少なく油汚れが溜まりにくいため、少し長めの周期でもOK。 |
| 築20年以上のマンション | 点検推奨 | 汚れだけでなく、ダクト自体の劣化や結合部の緩みを確認する必要があります。 |
一般的な目安は 5年に1回と考えられています。これは、ダクト内部に付着したホコリや油分が換気量に影響し始める時期だからです。このタイミングで専門業者に依頼すれば、換気効率を大きく落とさずに維持できます。
ただし、住戸の状況によって適切な周期は変わります。例えばキッチンで揚げ物を頻繁に行う家庭や、浴室乾燥を毎日使う家庭では油煙や湿気が多く発生するため、3〜4年ごとの点検・清掃を推奨します。一方、単身世帯で換気設備の使用量が少ない場合は6〜7年の間隔でも支障がないケースがあります。
さらに築20年以上のマンションではダクト自体の劣化が進んでいる可能性があるため、管理組合が行う大規模修繕のタイミング(おおむね12〜15年周期)に合わせ、共用部分の点検と同時に専有部の清掃を行うと効率的です。
最後に、ダクトに異臭・異音・吸い込み低下などの兆候が出たら、年数に関係なくすぐに専門業者へ相談してください。早期対応であれば清掃費用が抑えられるうえ、部品交換などの高額修理を避けやすくなります。
マンションの換気ダクト清掃費用の相場と内訳
マンションの換気ダクト清掃を専門業者に依頼する場合、1住戸あたりの費用相場は4万〜6万円(税込)が一般的です。
この金額には、多くの場合「キッチン・浴室・トイレ」の3箇所のダクト清掃が含まれています。作業時間は2〜3時間、スタッフ2名体制で施工されるのが標準的なスタイルです。
ただし、以下の要素によって最終的な見積もり金額は変動します。
1. 費用を左右する「住戸の構造」
- ダクトの長さ・複雑さ: 排気口までの距離が長い、または曲がり角が多いほど、特殊な機材操作が必要となり工賃が上がることがあります。
- 高所作業の有無: 高層階で外壁側の排気口(ガラリ)の清掃に特殊な足場や作業が必要な場合、追加費用が発生します。
2. オプション料金の目安
基本料金に含まれないことが多い作業もあります。必要に応じて検討しましょう。
- 換気扇ユニットの分解洗浄: 5,000円〜8,000円 / 1箇所
- 防火ダンパー・吸気グリルの交換: 10,000円〜(部材費込み)
3. 費用を安く抑えるコツ
最も賢い方法は、「マンション全体の一斉清掃」を利用することです。管理組合や管理会社が主導する一斉清掃では、業者が同じ日に複数戸をまとめて施工するため、個人で依頼するよりも5〜10%程度割安に設定されることが多く、手続きも簡便です。
もし個人で依頼する場合は、必ず2〜3社から見積もりを取りましょう。「作業範囲」や「損害賠償保険への加入」が明記されているかを確認することが、安さだけで選んで失敗しないための鉄則です。
マンションのダクト清掃と管理組合
マンションにおけるダクト清掃は、専有部分のメンテナンスであることが多いため、基本的には住戸ごとの任意対応となります。ただし、管理組合が関与する場合もあり、その取り扱いを知っておくことが大切です。
まず、換気ダクトは「専有部分」に分類されるのが一般的です。つまり、住戸内のダクトは各居住者の管理責任に属します。ただし、**外部に面した排気口(ガラリ)や屋上の排気ファン(集合排気)**などが共用部である場合、そこを清掃・修繕する際には管理組合が主体となるケースがあります。
こうした事情から、管理組合が主導して一斉清掃を企画することがあります。この場合は、マンション全体で業者を一括手配するため、費用が抑えられる上に、作業品質にもばらつきが出にくくなるというメリットがあります。さらに、作業時に共用部を通行・使用するため、個人で依頼する場合に比べて許可手続きも簡略化されます。
一方で、管理組合を通じて行う場合は実施時期や業者の選定が自由にならない、全戸参加が原則となることがあるといった注意点もあります。また、清掃が「任意」であっても、マンション全体の空気環境を保つ観点から、協力を求められることも少なくありません。
このように、換気ダクト清掃と管理組合の関係は、専有部と共用部の境界、清掃の必要性、実施方法などによって変わります。
マンションのダクト清掃を個人で行う流れ
マンションのダクト清掃を個人で行う際、管理組合との調整が必要な場合があります。これは、ダクトが住戸の専有部にあたる一方で、作業には共用部分(共用廊下や非常階段など)を通ることが多く、マンション全体のルールを無視できないからです。
まず確認すべきは、管理規約と使用細則です。多くのマンションでは、専有部の設備であっても共用部の影響を受ける清掃・修繕工事については、事前に管理組合へ申請が必要とされています。特に、業者が高所作業を伴う足場を使う場合や、共用電源を一時的に使用する場合には、組合の許可を得なければトラブルになることもあります。
一般的な手続きの流れとしては、以下のようになります。
- 管理規則等の確認
- 管理組合への申請等(共用部分の使用許可や注意事項の確認)
- 組合からの承認後に作業日程の確定
また、管理組合や管理会社が提携する業者を紹介する形で清掃を案内するケースも多く見られます。この場合、手続きは簡略化されており、居住者は申込書を提出するだけで済むのが一般的です。集団で実施するためコストも抑えやすく、作業ミスのリスクも軽減される傾向があります。
いずれにしても、無断で施工を行うと近隣からの苦情や補償問題に発展することもあるため、事前の手続き確認は非常に重要です。清掃を依頼する際は、業者と管理組合の双方としっかり連携を取るようにしましょう。
マンションダクト掃除必要かの判断基準

マンションのダクト掃除は自分でできる?

換気ダクトの掃除は一部を除いて、基本的に自分で行うのは難しい作業です。なぜなら、ダクトは天井裏や壁の中など、目視できない位置に設置されており、長さも数メートルに及ぶため、家庭用の掃除道具では届かないケースが多いためです。
一方で、自分でできる範囲のメンテナンスも存在します。例えば、キッチンや浴室の換気扇カバーや取り外せるフィルター部分の掃除であれば、定期的に行うことでホコリの蓄積を抑えることができます。市販のフィルター交換用シートを活用することで、ダクト内部への汚れの侵入をある程度防ぐことも可能です。
ただし、ダクトそのものにたまったホコリやカビの除去、あるいは内部に詰まった異物の吸引は、専用の機材や長尺ブラシ、高出力バキューム機器が必要となるため、プロの設備と技術がなければ対応できません。また、無理に市販のブラシなどを差し込むと、内部部品やダンパーを傷つけてしまうリスクもあります。
このため、内部のダクト清掃については、5年に1度を目安に専門業者に依頼するのが現実的です。自分で日常的な換気扇まわりの掃除をしつつ、大掛かりな清掃はプロに任せる。この分担が、衛生的かつ安全な換気環境を維持するための基本的な考え方になります。
マンションの換気ダクト清掃業者選びのコツ
業者選びで最も大切なのは、安心して任せられる技術力と信頼性があるかどうかです。価格だけで判断すると、作業内容が不十分だったり、後から追加料金が発生したりするリスクがあります。
選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 実績があるかどうか:マンションでのダクト清掃経験が豊富な業者は、共用部の扱いや設備構造を熟知しているため、作業ミスのリスクが低くなります。施工実績が明記されている業者を選ぶと安心です。
- 対応エリアとサービス内容:都市部に本社がある業者は対応力が高い反面、出張費が加算される場合もあるため、なるべく地域密着型の業者を検討してみると費用を抑えやすくなります。
- 保険加入の有無:万が一、作業中に壁や配管などを破損してしまった場合、保険に加入していない業者では補償されないおそれがあります。賠償責任保険への加入は必須項目です。
- 見積書の明瞭さ:見積もりに「作業範囲」や「追加費用の条件」が具体的に書かれていない場合、あとから想定外の費用がかかる可能性があります。事前説明が丁寧かどうかも大切な判断材料です。
- 口コミや評判の確認:実際の利用者による評価は、業者の対応や仕上がり品質を知る上で非常に参考になります。公式サイトだけでなく、第三者サイトやSNSでのレビューも確認しておきましょう。
こうした要素を比較・検討しながら、単なる価格競争ではなく、「信頼できる業者かどうか」という観点で選ぶことが、満足度の高い清掃につながります。
換気ダクト清掃・ダスキンのサービス
ダスキンは、清掃業界でも広く知られた企業のひとつで、換気ダクト清掃においても専門サービスを提供しています。住宅だけでなく、店舗・オフィス向けの施工実績も豊富で、品質と安心感を重視する方に選ばれています。
ダスキンの換気ダクト清掃では、主にキッチン、浴室、トイレの換気ダクトやファンユニットの清掃が対象となります。特に家庭では手の届かない、天井裏のダクト内部まで専用機材で丁寧に作業を行う点が特徴です。ダスキン独自の清掃ノウハウにより、ダクトに付着した油汚れやホコリをしっかり取り除き、換気性能の回復と空気環境の改善を目指します。
費用は住戸の広さや清掃箇所によって異なりますが、3点セット(キッチン・浴室・トイレ)で4万円台後半〜6万円前後のケースが多く、他の専門業者と比べても相場に準じた価格帯です。加えて、作業後の説明が丁寧な点や、作業中の養生・マナーがしっかりしているという声も多く聞かれます。
ただし、注意したいのは「ダスキン=すべての支店で換気ダクト清掃が可能」とは限らない点です。地域によっては対応していない場合や、施工対象が法人のみとなっているケースもあるため、事前にお近くの拠点へ対応状況を問い合わせることが必要です。
ダスキンのサービスは、価格よりも信頼性や品質を重視したい方、清掃が初めてで不安がある方にとって、有力な選択肢のひとつといえるでしょう。
マンションダクト掃除必要かを判断するための総まとめ
- 換気ダクトは油煙やホコリが蓄積しやすい構造である
- 汚れたダクトは換気効率を著しく低下させる
- ダクト内のカビやホコリが室内に逆流するリスクがある
- 放置すると健康被害や悪臭の原因となる
- 特に高齢者や子どもがいる家庭では注意が必要
- 油汚れと熱の組み合わせは火災リスクもある
- 清掃の目安は5年に1回が基本
- 調理頻度や湿気量によって清掃周期は短くなる
- 築年数の古いマンションは大規模修繕と同時の点検が有効
- 費用相場は1住戸あたり4万〜6万円程度
- 管理会社経由の一斉清掃は割安で手続きも簡便
- 清掃には共用部の使用許可が必要な場合がある
- 自分でできるのは換気扇カバーやフィルター清掃まで
- ダクト内部の清掃は専門業者の技術と機材が不可欠
- 業者選びでは実績・保険加入・見積内容の明確さが重要
